ヒーリングの軌跡:母親編Ⅰ – 発病 by Hiroko

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Auckland(オークランド), New Zealand

これは、私の母がヒーリングによって、病気から救われた時の実話(その1)です。

2007年9月下旬、私はオーストラリアの大学(看護学部)に留学中で、日本で仕事をしていた夫と離れて暮らしていました。同年7月に挙式後、初めて夫婦一緒の休暇を過ごすことになっていた私たちは、滞在先のホテルに到着、夫との再会を喜ぶ間もなく、母の急変を知らせる連絡を受けたのでした。

母が脳梗塞の診断で近くの大学病院に入院。最初は、軽度の言語障害と知覚症状による検査入院とのことでしたが、数日後、容態が急変し、同院ICUへ移動したのです。これまで日本との距離を感じたことはありませんでした。

家族に緊急事態が起こってもすぐに駆けつけることのできない距離、それを否が応でも認識せざるを得ない状況でした。動揺する私に代わり、夫が一時帰国の航空券を手配してくれました。この時、夫が側にいてくれたことが何よりもこころの支えでした。

帰国の翌日、病院に駆けつけた私は、母と再会を果たしました。急性期の状態を脱し、前日に大部屋に移ったところでした。母は私を見て笑顔を浮かべてくれるものの、梗塞による後遺症で言語機能と右半身の運動機能を失っていました。

私が話しかけると、母は一生懸命うなずいたりしながら返事をしようとしてくれますが、何かを話そうとしても全く言葉にならず、「あー、あー」と声を発するのみで会話にはなりませんでした。また、自分の利き手側の機能を失ってしまったため、食事なども片手で取らなければならず、スプーンなどを使いこなすことも難しいようでした。介助がなければ洗面やトイレにも行くことのできない状態で、このまま寝たきりになってしまうのではという不安があったのも事実です。

担当医師によると、思考機能などの知的な障害は見られないものの、言語中枢と右半身の運動領域をつかさどる血管の梗塞による影響でで、今後、リハビリによって機能が回復するかどうかは不明、更には、再度、脳梗塞発作が起これば状況の悪化もあり得るとの説明を受けました。

この状況の中で何ができるのか。一般にヒーリングを含む代替療法は慢性的な症状に効果があると言われていますが、この身体的且つ精神的にも大きなストレスの中で、精神的な癒しという意味でもヒーリングの効果は大きいのではないかと考えました。早速、母に試してみる意志があるか確認してみると、うんうんと頷き同意してくれました。そこで、お見舞いに行く度に、病室でヒーリングをするようになりました。

同室の重症度の高い患者さんへのケアなどの物音などから、病室での夜はなかなかゆっくり休むことができないと母はストレスを抱えていたようでした。そんな状況もあってか、ヒーリングの際にエネルギー(氣)を流し始めると、すやすやと深い眠りに就いていたようでした。

大学を休学しての一時帰国でしたが、あっという間に2週間が経とうとしていました。この状況で日本を離れることは本当に苦しい決断でしたが、幸い同じくヒーラーである夫が週に1回、母のヒーリングを引き継いでくれることになりました。母のことは家族に託し、日本を後にしたのでした。

週1回の病院訪問は夫にとって、とても大変な仕事だったと思います。仕事帰りに病院に立ち寄ってヒーリングをしてから帰宅する訳ですから、その頃は疲れもピークに達していたのではないかと思います。


しかし、嫌な顔もせず病院に駆けつけヒーリングをして、私との電話ではいつも病院での母の状況を知らせてくれました。こうした地道な努力が母の癒しに大きく貢献したのではないかと思います。

※これは全て事実に基づいていますが、ヒーリングは本人の自然治癒力を手助けするもので、効果の現れ方には個人差があります。

<アルケミストのホームページはこちら>
http://www.alchemist-japan.co.jp

Hiroko


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