食に関わる聖者の御言葉集   

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ここでは、インドの聖者、サティヤ・サイ・ババ様による、食に関わる御言葉集をご紹介します。

プロの料理及菓子職人、プロのヒーラーとして、忘れてはならない必須事項だと考えるので、自分自身が忘れないように、ここに掲載させていただきます。


人のエネルギー(氣)が食物へ与える影響

食の倫理(生産労働者環境、生育環境、地球環境)に配慮された食材を使うことは大前提です。しかし、以下の御言葉を踏まえれば、物理的な食品衛生管理だけでなく、それを運搬する人、作る人、配膳する人、作る場所や食べる場所が所有するエネルギー(氣)の”衛生管理”は必須事項ですね。
(参考:食の倫理とは ←ここをクリックするとご覧になれます)

しかし、現実的に、忙しい食の現場では、聖者でなければ、常に平安を保ちながら仕事をすることは容易ではありません。食べる側の立場として、食べ物からの悪影響を最小限にする最善策は、以下の通りです。

食前に、一旦、食べ物を、大いなる存在(宗教でいう「神」)へ捧げ、「神の食べ物」としていただくと、食べ物を浄化する効果が期待できるそうです。日本語の「いただきます」は、作った人に対する感謝だけでなく、そのような意味も込められているのですね。


日めくりカレンダー「Sathya Sai’s Message for the Day (9/22)」から和訳引用

↑この日めくりは、家内からのインド土産。人生でとても参考になる御言葉ばかりで、英語の勉強にもなり、一挙両得。しかも、月と日だけなので、毎年、繰り返し使えてエコロジカル。

人が口にする食べ物は、純粋で、食材を収集する人、料理を作る人、それを運ぶ⼈たちによって発せられたかすかな邪悪が入っていないものでなければなりません

(以下、原文)
[Sathya Sai’s Message for the Day:September 22]
The food that one eats has to be pure, free from the subtle evils radiated by the
persons, who collect the materials, who cook the dishes, and who serve them.

Sri Sathya Sai Sadhana Trust, Publications Division

日めくりカレンダー「Sathya Sai’s Message for the Day (1/20)」から和訳引用

⾷物は⼈間の感覚や思考に繊細な影響を及ぼすので、とにかく⼝にする⾷物について絶えず警戒しなければなりません。

(以下、原文)
[Sathya Sai’s Message for the Day︓January 20]

Since food has a subtle impact on the feelings and thoughts of men,
he has to be vigilant ever with regard to the food he eats.

Sri Sathya Sai Sadhana Trust, Publications Division

書籍「⾷物と健康と霊性(著:⼩窪正樹)」
第7章2節「サティヤ・サイ・ババの話」からの一部引⽤

同じ場所で仕事をしている⼈々・場所・調理器具・料理⼈・給仕の⼼の揺れ・感情こうしたものすべてが、⾷事をする⼈の本性と感情に微妙な影響を与えています。

facebook「サティヤ サイ ババの御言葉」2017年6⽉15⽇の投稿から一部引用

⾷物を準備する⼈、取り扱う⼈がその⾷物に及ぼす微妙な影響というものがあります。
そして、その影響は、その⾷物を⼝にする⼈に吸収されます。
⾷物は⼈格の基です。

サティヤ・サイ・ババ 1962年4⽉5⽇

facebook「サティヤ サイ ババの御言葉」の投稿から全⽂引⽤

とある牢獄に、きわめて純粋な魂の持ち主が⼊れられていました。
彼は霊性の道に⾝を捧げ、注意深く霊性修⾏をしていました。彼の瞑想(ディヤーナ)と意識の⼀点集中(ダーラナ)は、非常に⾼いレベルに達していました。

ところがある⽇、瞑想に座していた彼は、非常に凶暴な感情が内から湧き上がってくるのを感じました。どんなに努⼒をしても、⾃分を捕らえている憎しみに満ちた凶悪な想念を押さえつけることができず、ショックを受けて苦悩に閉ざされました。
彼のグル(導師)もまた事の成り⾏きに動揺しました。

グルは弟⼦の過去をかなり詳しく調べましたが、その悲惨な状態の根拠となるものは何も⾒いだせませんでした。しかし、ついにある事実を発⾒しました。

弟⼦が凶悪な想念に駆られた⽇の前⽇、狂信的な殺⼈犯が牢獄の調理室の料理⼈として働いていたのです。その殺⼈犯の憎しみに満ちた殺意あふれる想念が調理した⾷べ物に波及し、弟⼦はその料理を⾷べていたのでした。

このような経緯をたどって⼈から⼈へと波及する、微細で目には⾒えない想念の形態があるのです。

―1961年10⽉10⽇の御講話

接客及びもてなしに不可欠な3つの力

以下のメッセージの中の「service」は、「業務」の他に「接客、もてなし」という意味があります。食のプロ向けには、「”本物”の食を提供するためには、肉体的な力と霊的な力、心的な力が不可欠」という趣旨だと解釈しました。

1999年、WHOWorld Health Organization:世界保健機関)は、健康の定義として、以下の1.~3.に4.を加えました。
1. Physical Health(肉体的な健康)
2. Mental Health(精神的な健康)
3. Social Health(社会的な健康)
4. Spiritual Health(直訳:霊的な健康)

霊的な健康には、「信仰心(自分に内在する神聖な存在を信じて仰ぎ見る心)」が不可欠だと学習中です。
なお、信仰心=宗教心ではないので、特定の宗教の信者にならなくても、信仰心は育めます。
自分に内在する神聖な存在は、無条件及び無償で守り、導いてくださっているので、とても有り難いことですね。

日めくりカレンダー「Sathya Sai’s Message for the Day (12/11)」から和訳引用

あなたは、肉体的な力と霊的な力、心的な力を持たなければなりません。この3つを備えた時だけ、本物の業務(接客、もてなし)を行うことができるのです。

(以下、原文)
[Sathya Sai’s Message for the Day:December 11]

You must have physical strength, spiritual strength, and mental strength;
and only when you have the three, then you can really do service.

Sri Sathya Sai Sadhana Trust, Publications Division