トップ > 水中による癒し > 泳げなくてもスクーバダイビングはできる???

ここでは、泳げなくてもスクーバダイビングはできるどうかについてご紹介します。日本でスクーバダイビングのプロ活動をしていた頃、スクーバダイビングに興味がある方から、よく「スクーバダイビングって泳げなくてもできますか?」と聞かれました。
結論から先に言えば「イエス」と「ノー」です。それは、「泳げない」理由として、以下の2パターンがあるからです。
[泳げない主な原因]
- 水恐怖症:水が怖くて、海やプールへ行っても、絶対に顔を水につけられない。 → ×
- ただ正しい泳ぎ方を知らないだけ:水は怖くないけど、息継ぎができないとか、泳いでも進まず疲れて長く泳げない。 → ○
- 上記の「1」の場合は「ノー」です。まず水恐怖症を克服する必要があります。
- 上記の「2」の場合は「イエス」です。水泳とは微妙に異なるため、正規のスクーバダイビング講習を受ければ、水泳が苦手でもスクーバダイビングができるようになります。
[スクーバダイビングと水泳の泳ぎの違い]
- 水泳は目だけを覆うゴーグルを使いますが、スクーバダイビングは目と鼻を覆うマスクを使います(水中でマスク内の圧平衡を行うため、鼻まで覆うマスクが必須)。
- 水泳は息継ぎ(通常、口から吸って、鼻と口から吐く)をしますが、スクーバダイビングで息継ぎはありません。水面ではスノーケルを口にくわえ、水中では「レギュレーター」という装置(圧縮空気入りのタンクを背負い、これとホースでつながっている)を口にくわえ、口から吸って、口から吐きます(鼻から吐くと、マスクの内側が曇る原因になります)。
- 水泳は、主に手のひらのかきで前に進みます(フィンキックは身体のバランスを整える程度)が、スクーバダイビングでは足ヒレを付けて、フィンキックで進み、手は使いません(なお、水面と水中では、フィンキックの方法も異なってきます)。
- スクーバダイビングを始める場合、むしろ、水泳を知らない人の方が楽にスキルを習得しやすい面もあります。
- 水泳が上手な方は、無意識に手でかいてしまったり、鼻から息を吐いてしまったりなど。
- しかし、水泳が上手な方の方が、水に対するストレスが少ないので、違いに慣れてしまえば、より早く水中でリラックスし易いというメリットもあります。
実は、私自身、10代の頃は、上記の「1」でした。たぶん、そのままだったら、ダイビングを始めていなかったと思います。しかし、20歳の時、突然、泳げるようになりたいと決心しました。約1年間、週2回のペースで、おば様達(まれにおじ様も)に混じってスイミングスクールへ通いました。
私がダイビングを始める時は、親は驚きましたが、インストラクターになった時の方が、もっと驚いていました。何故なら、小学生の頃、水泳の授業が嫌で、夏休み中の水泳は、腹痛で休んでばかりで、とうとう虫垂炎になって手術した時は、自分でも驚きました。実は、半分、仮病だったので。。。今でも、塩素の匂いは、当時の体験をフラッシュバックさせてくれます・・・。
この体験のお陰で、スクーバダイビング講習の時、泳げないお客さんの心境がよく理解できました。また、元・水恐怖症がインストラクターになった事実は、泳げなくてもダイビングをしてみたいお客さんへ夢と希望を与えられたと思います。
長い人生、様々な体験が待ち受けているものですが、後になれば、どんな経験でも役立つものですね。
[水恐怖症の克服方法(一例)]
- 毎晩、入浴時、洗面器に水を貯めて、口から一気に空気を吸ったら、すぐに顔をその中に浸け、目を開けてたまま、鼻と口から息を少しずつ出し続け、息を全部出し終えたら、顔だけを横に向けて水から口だけを出して、「パァ」と言って口を大きく開けた瞬間に、口から一気に空気を吸い、また、顔を戻して、鼻と口から息を少しずつという一連の動作を続ける。
- 水中では少しずつ鼻から息をし続ける癖を身につけると、鼻から水が入ることを防止できる
- 慣れるまでは、鼻と口から同時に息を吐く動作は、鼻からだけで可
- 万一、口の中に水に入った時は、慌てず、気管に入らないようにするため、躊躇なく飲み込む
- この方法は、スイミングスクールのインストラクターより伝授される(効果大)
水中で目を開けても大丈夫だと分かると、無用な恐怖感が低減します(怖いから目を閉じる、何も見えないからもっと怖くなる、いよいよパニックに陥る悪循環を回避)。また、水中で、常に鼻から息を吐いていれば、不意に鼻に水が入ることも防止できます。