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ニュージーランドのカフェ風のチーズスコーンのレシピです。このチーズスコーンの焼きたては、外はカリカリ、中はふわふわで、パンのような食感です。
カフェの厨房で働いていた時は、毎朝、早朝の開店と同時(開店前の時も・・・)に、常連客の方々が、次々と焼きたてのスコーンを目当てにやってきていました。
また、Savoury(甘くない惣菜系)のため、パンの代わりに卵料理と一緒に食べているお客さんも少なくありませんでした。
それから、もう1種類、デーツスコーンも焼いていました。甘い目のため、朝食用というよりは、朝や午後のお茶休憩用に人気がありました。
一般的なスコーンは、KFCの「Biscuits(ビスケッツ)」のようにサクサクする食感です。専門学校で習ったスコーンも、オーストラリアのカフェで食べたスコーンも同じでした。以前、こちらの現地人に違いを尋ねたところ、前者を「スコーン」と呼び、後者を「ビスケット」と呼ぶそうです。所変われば品変わるですね。
作る手順は、至ってシンプルのため(奥は深いですが)、自宅のみならず、オーブン付きの台所を備えた宿泊施設に滞在なら、どこでも気軽に焼きたてチーズスコーンの朝食が楽しめます。
[材料(4個分)]
<ドライミックス材料>
○セルフライジングフラワー:1カップ+1/2カップ(375ml)
※上記がない場合は以下で代用可、
薄力粉:1カップ+1/2カップ(375ml)
ベーキングパウダー:小さじ3杯(15ml)
海塩:ひとつまみで代用可
○ケイアンペッパー:ひとつまみ(チリパウダーで代用可)
○無塩バター:40g
(粉類が入ったボウルをはかりに乗せ、分量を量りながら、卸し金でバターをおろすと便利)
○マイルドチーズ:50g+トッピング用
(卸し金でおろすか、卸してあるチーズを利用)
<ウエット材料>
○牛乳:1カップ(250ml) ※250mlの長期保存牛乳が重宝
[器材]
大きめのボウル、卸し金、ゴムベラ、食事用のナイフ、コップかマグカップ、ベーキングペーパー、計量カップ、計量スプーン、はかり 等
[手順]
- オーブンを220度に余熱する。ドライミックスの材料を大きめのボウルに入れ、ナイフ(料理用ではなく食事用のナイフ)で切るようによく混ぜ合わせる。フードプロセッサーがあれば、小さめに切ったバターやチーズを入れて、混ぜても可。室温が高い時は、事前に準備して、冷蔵庫で冷やす。
- 上記が入ったボウルに牛乳(3分の2程度)を入れ、ナイフで手早く生地を切るように混ぜ合わせる。様子を見ながら、残りの牛乳も加え、ゴムベラで生地をひとまとめにする。生地の表面はとても湿っていて、内側は多少のダマが残っているぐらいが目安。混ぜ過ぎると、グルテンが形成され、固いスコーンとなる。また、一気に牛乳を加えると、ゆるい生地となり、平べったいスコーンとなる。なお、混ぜ過ぎるとフワフワの食感が失われ、混ぜが足らないと粉が残る。
- ゴムベラを使って生地を平らなトレー等の中央に置く。とても柔らかい生地のため、型で抜くというよりは、コップを回しながらすくい取り、ナイフでコップの縁を切るように回しながら、ベーキングシートを敷いた天板の上に、こんもりと高くなるように次々と乗せていく(焼き上がると膨らむので、間隔を開ける)。最後に、生地の上部に分量とは別のおろしたチーズを乗せる。
- 素早く220度のオーブンに入れ、10~15分焼く。途中で、前後を入れ替えると、均一 な焼き色が付く。生地表面だけでなく、底にも焼き色がつき、裏面を叩いて音が響いたら完成。中が生焼けの場合、鈍い音になる(生地に竹串を刺して確認してもよい)。
[ポイント]
- 事前にドライミックスを用意し、冷蔵庫で保存しておくと、朝に素早くつくれ、しかも、材料が冷えているので、特に夏場は仕上がりがよくなる
- 生地の混ぜ過ぎに注意(極端な混ぜ不足にも)
- オーブン温度が重要(高過ぎると焦げやすくなり、低すぎると上手く膨らまない)
- とても湿った生地で、牛乳が多すぎるとゆるい生地となり、平たいスコーンに仕上がる
コツは、なかなか写真や文字では伝わらないので、将来的にオンライン教室などを開催したいと考えています。