プロのヒーラーシェフ兼パティシエが、旬の地場産食材を丸ごと使えば、身体・財布・地球環境に優しい理由をご紹介します。これは、身土不二(しんどふに)及び一物全体(いちぶつぜんたい)の考え方に基づいています。
エネルギー(氣)の観点でも、旬の地場産食材を丸ごと、体内へ入れることは、とても理にかなっています。また、Whole food(ホールフード)は、一物全体(いちぶつぜんたい)と同様の概念です。
旬の地場産食材の命をそのまま頂くことで、丸ごとの栄養素を摂取し、その結果、健康となり、食費を節約し、ゴミを減らし、一挙両得どころか「三得」です。
シェフ・パティシエ養成コースでは、フランス料理を学んだため、身土不二(しんどふに)及び一物全体(いちぶつぜんたい)という言葉は知りませんでした。どちらも仏教用語だったのですね。今世の自分が日本人を選んで生まれた理由が分かる気がしました。
シェフ・パティシエ養成コースの理論では、以下の本サイトでもご紹介しているように、食の倫理として、生産労働者環境・生育環境・地球環境への配慮の他、旬の地場産食材をまるごと使うことを学びました。
身土不二(しんどふに)とは、仏教用語ですが、「食養上、旬の地場産食材や伝統食は、その土地で暮らす人の健康に良い。」という意味で用いられます。現在では、地産地消(地域生産・地域消費の略)という地元の製品を買う消費行動に繋がっています。
旬の地元産食材は、新鮮で、栄養豊富で、美味しく、安価です。一方、遠方で採れた食材は、新鮮さを保つため、様々な化学物質や化石燃料が使われます。また、季節外れの食材は、温室栽培に化石燃料が使われます。食の倫理からも、どちらを選ぶべきか、明確ですね。
夏野菜は身体を冷やし、冬野菜の身体を温めるといいます。大自然が、その土地の季節に応じて、身体が本当に必要とするものを恵んで下さるのですね。まさしく、大自然からの恵みです。
一物全体(いちぶつぜんたい)とは、「生物はそれ自体でバランスが保たれており、それを丸ごと摂取すれば、人体のバランスを保つために望ましい。」という仏教用語です。一般的には、食養上、食材を丸ごと使う意味で用いられます。
具体的には、精白しない穀物や皮を剥かない野菜を摂取する、根菜の葉も摂取する、丸ごとの小魚を摂取することです。なぜなら、植物の皮や葉、魚の骨は、栄養が豊富で、捨ててしまっては勿体ないのですね。
大自然からの恵みを無駄にしないためにも、大切な考え方です。また、バランスが保たれたその食材のエネルギー(氣)をそのまま身体に取り入れることは、道理に合うことです。
Whole food(ホールフード)とは、主に加工や精製されない全粒穀物、芋、豆果、 果実、野菜など植物性食品を指しますが、広義には、無添加の卵、魚、肉、家禽も含まれるようです。また、生乳は含まれますが、殺菌された牛乳や乳製品(ヨーグルトやチーズ等)は除外されます。
食材に含まれている栄養素をより多く摂取できます。例えば、野菜や果物の皮には栄養素だけでなく、旨味も濃厚に詰まっています。皮を剥かなければ、その分、調理に掛かる時間を短縮できます。
しかし、例えば、玄米は固い皮で覆われているため、胃腸が丈夫でなければ消化吸収されません。そのため、全てに於いてバランスが重要で、「何でも丸ごとの食べなければ」と義務的になるのではなく、まずは、「美味しく食べる」という視点が優先されるべきだと思います。
何事でも、「我慢」では長続きしませんし、他者に強制すべきものでもありません。自分が置かれた状況で、最善を尽くす努力が、何よりも大切だと思います。かつての私もそうでしたが、「何々しなければならない」では、幸せは遠ざかってしまいます。
シェフ・パティシエ養成コースでは、食材を全て使うことを学びました。お金を払って購入した食材を、最大限に料理として提供することで、利益を回収できるからです。例えば、鶏なら、部位で購入するより、1羽ごとの方が、単価が安くなります。それは、加工する人件費が掛からないからです。
生ゴミを減らせます。人間以外の野生動物達は、一切のゴミを排出しません。野菜くずを堆肥にすることもできますが、栄養素と旨味が詰まった部分を食べないことは、とても勿体ないことだと思います。
さらに、旬の地元産食材は、季節外れの食材の栽培や物流に使われる化石燃料の使用を削減し、その結果、二酸化炭素の排出が削減され、地球環境に優しい消費者行動に貢献できます。
地域経済の活性化の助けになります。地域経済が活性化すれば、自治体の税収も上がり、結果として、市民生活も向上します。Farmer’s Market(ファーマーズ マーケット)なら、直接、農家から新鮮な食材を入手できます。
日本なら、農協の直売所ですね。朝どれの野菜の美味しさは、遠方で採れた高級食材よりも勝ります。生産者を支援しながら、新鮮で美味しい食材を安価で買えて、いいことづくしです。
遠くで採れた食材は、新鮮さを保つために、化学物質が使われています。特にニュージーランドでは、固有の生態系保全のため、輸入食材は、放射線照射による植物検疫が実施されています。スパイスまで、放射線照射されているとは思いもしませんでした。
オーストリアでは、バナナやパイン、マンゴーは自国産が食べられました。一方、残念ながら、ニュージーランドでは、バナナやパイン、マンゴーは輸入品です。放射線照射とは、いわゆる「被爆」です。
安全基準に基づいているとは言え、虫が死滅するのですから、その食材が保有するエネルギー(氣)は損なわれないはずはありません。これも、他者批判しても、何の得にもなりません。極力、旬の地場産の食材を使うように心がけつつ、食べたいものを食べるためには、輸入品を使うことも致し方ないと思います。
https://www.nagase-landauer.co.jp/nl_letter/pdf/27/no454.pdf
農薬と被爆とどちらが良いのか微妙ですが、どちらも、食材が持つエネルギー(氣)は、損なわれていると感じます。ニュージーランド産のお米はありませんし、トロピカルフルーツも実りません。
食べたいものを無理矢理、我慢しても、何もいいことはありません。何かの宣伝広告に乗せられて「何々にいいから食べる」のではなく、自分の魂が望むものを、感謝しながら、美味しく味わうことが大切だと思うようになりました。
野菜・魚・鶏は、丸ごと買って、自分で捌いた方が、新鮮です。なぜなら、捌いて、空気に触れた瞬間から、腐敗が始まるからです。真空パックは、空気を遮断するため、バクテリアが活動できませんから、鮮度を保てます。缶詰や瓶詰めも、密閉して、煮沸消毒するから、日持ちするのですね。
シェフ・パティシエ養成コースでは、1羽の鶏を捌いたり、1尾の魚を捌いたりする方法を習い、実技判定試験でパスできるように、自宅で練習を重ねました。しかし、カフェでは、そのスキルを使うことはありませんでした。
それでも、自宅では、魚や鶏を捌いていました。その方が、安くて、新鮮だからです。折角、高い学費を払って習得したスキルを使わないのも勿体ないですから。しかし、数年前から、鶏を食べなくなりました。
魚も、近所のスーパーでは、切り身しか売っていないので、魚を捌く機会も無くなってしまい、残念です。青魚が好物で、近所では買えないので、半強制的に乳菜食(ラクトベジタリアン:Lacto Vegetarian)です。
最近、不思議と積極的に卵を食べたいと思わなくなりました。産みたての地鶏の卵なら違うのかもしれませんが、幸か不幸か、近所では買えません。Rarotonga Island(ラロトンガ島)では、リゾートホテルの敷地内に地鶏が放し飼いで驚愕しました。
政府や企業を批判したり、抗議したりするよりも、消費行動を変える方が手っ取り早いものです。それは、他者を変えるよりも、自分が変わった方が早いからです。しかも、己を変えず、他者を変えようとすると、己が辛い思いをするだけです(多数体験済)。
いろいろ気にしだしたら切りが無いので、置かれた状況に心底感謝しながら、最善を尽くせるように努力することが、得策だと思います。もし、何か(己のことも含めて)を批判・非難しても、結局、損をするのは己ですからね。
大いなる存在の守りは、最大の防御かつ守りで、敵をも味方に変えることができるそうです。その守りから外れるような言動さえ慎んでいれば、何を食べようが、飲もうが、守られるのですね(多数体験済)。
不平不満、嫉み、怒りを伴う言動は、いとも簡単に、大いなる存在からの守りから外れてしまいます。一見、「神から見放された」ように錯覚しがちです。しかし、よくよく振り返ってみると、ただ、自ら外れただけと気づくことが多々あります。一方、感謝、許しなどは、大いなる存在からの守りを強固にします。
これは、波動で捉えると分かりやすいです。大いなる存在の波動は高く、感謝や許しの言動も高く、共鳴しやすくなります。しかし、不平不満、嫉み、怒りなどの言動は、波動が低く、共鳴しなくなります。だから、「短気は損気」なのですね。
最後は、信仰的な内容になってしまいましたが、プロのヒーラーシェフ兼パティシエが、旬の地場産食材を丸ごと使えば、身体・財布・地球環境に優しい理由、身土不二(しんどふに)及び一物全体(いちぶつぜんたい)の考え方などをご紹介しました。
己の実体験から、望ましい方向を知った上で、我慢にならない範囲で、1つ1つ実践することをお勧めします。食べたいものを我慢して、イライラした状態で、一生懸命に働いたとしても、大いなる存在の視点からは、無意味で虚しいことになりがちです。体心魂の健康を損なわない範囲で、感謝しながら、食べたいものを食べることが一番だと学習中です。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
Tadashi
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