True-Story:ニュージーランドへ導いてくださった方との出会い

今回は、当時、オーストラリアの永住権に翻弄される中、ニュージーランドへ切り換えるきっかけとなった方との出会いをご紹介します。

まるで映画のストリーか、ネタ(作り話)のようですが、これは実話です。このことが、私が新しいキャリアを始めようと決心させてくれました。

Long Bay(ロング・ベイ), Auckland, New Zealand


この世には目には見えない何かが存在し、我々が「真の幸せ」へ向かうよう、常に、守り、導いてくださっていると信じざるを得ません。一時的には、その時の自分が「望む幸せ」とは、全く正反対のように感じることも多々ですが・・・。


1.突然の訪問者

あれは、オークランドのカフェの厨房で働いている時でした。FOH(Front of house:接客係)から、「あなたの友達が来ているよ。」と言われました。誰なのか、全く見当もつかないまま、店内へ向かうと、全くの初対面だった女性がいらっしゃいました。

2.機内でのめぐり合わせ

我々夫婦がオーストラリアのサンシャインコーストで暮らしていた頃、何度か、家内が単独で日本へ一時帰国していました。そして、ある時、日本から戻ってきた家内から、機内で隣り合わせた方の話を聞きました。偶然にも、彼女は、日本からオーストラリア経由でオークランドへ向かう途中でした。

3.新しい選択肢

実は、オーストラリアの永住権を取るため、家内と共に翻弄される中、家内が彼女と出会うことで、ニュージーランドの永住権に視点を変えるきっかけになりました。

当時のニュージーランドでは、シェフになって申請する道が開けていました。残念ながら、その頃のオーストラリアでは、既に、シェフだけでなく、スクーバ・ダイビング・インストラクターによる申請の門戸は閉じられ、「時、既に遅し」でした。

ニュージーランドの料理学校を調べていると、料理・製菓・製パンが学べる2年間コースが目にとまりました。そして、2年間コースを修了すると、1年間、就職活動のための就労ビザが取得できることも分かりました。

その間に、スポンサーになってくれる職場を探せば、就労ビザが申請できます。そして、職歴を積めば、自分が単独で永住権を申請することも可能だと分かりました。

※永住権の申請要件は、常に変更されますので、当該国の入国管理局のサイトで確認されることをお勧めします。なお、入国管理局に掲載されている和訳でも、情報更新が間に合っていない場合もあり得ます。その国の有資格ビザコンサルタントなどへ確認することが最善です。サイトに掲載される前の情報を持っている場合もあります。

4.ブログの読者

家内と機内で隣り合わせた時、私のブログ(以前のブログ)を知り、読者になってくださいました。そして、当時、我々夫婦がオークランドで暮らし、私が市内のカフェで働いていることをご存じたったのです。実は、彼女達は、互いのメールアドレスを交換していて、家内からカフェの場所を聞いたようでした。家内もカフェに合流し、私が勤務終了後、カフェで一緒にお茶をしました。

5.恩寵

彼女がオークランドに滞在中、何度か、夫婦でお目に掛かりました。そして、私のブログ(以前のブログ)で励まされたと聞かされました。そして、我々夫婦を応援したいからと、すてきな雰囲気のレストランへ招待してくださいました。料理やデザートの勉強にもなり、大変感謝しています。


Orakei(オラケイ), Auckland, New Zealand

オーストラリアで主夫となり、家内だけでなく、多くの方々に食を提供する機会に恵まれました。当時、料理の基本も知らず、ネットのレシピを参考に、それまで作ったことのない料理に挑戦しました。しかし、皆さん、素人の料理を本当に喜んで食べてくださいました。

その姿を見ながら、自分自身も喜び満たされることに気づくようになりましたが、当時、本格的に習う度胸はありませんでした。なぜなら、「自分には無理」と封印したことだったからです。

もし、ニュージーランドへ行けば、本格的に料理だけでなく、製菓・製パンも学べる。しかも、かつては諦めた正規留学もできる。そして、職歴を積んだ暁には、永住権を取得する道も開ける。しかも、ニュージーランドは、オーストラリアを同じオセアニアで、2回訪れた場所で、ラロトンガ島にも近い。

以上の事柄は、自分自身のモチベーションを向上させて、オーストラリアを去らなければならない後ろ髪を引かれる思いよりは、新しいチャレンジに、心の底から、ワクワクする気持ちがこみ上げてきたのを今でも鮮明に覚えています。

それまでの家内のサポートする「脇役」から、やっと、「自分の出番」が回ってきたという感覚でした。まるで、下積み生活から、やっと芽が出るような・・・。しかし、もし、当初の予想よりもこんなに大変だと分かっていたら、さっさと日本へ撤退していたかもしれません。でも、当時、とても簡単に取れそうだと勘違いをしていたのでした・・・。今では、それも、目には見えない存在の「計画」だったと思えます。

オーストラリアのエネルギー(氣)は、守り・維持、まるで、スクーバ・ダイビング講習のプール(限定水域)実習のように、「スキル」を習得するためには、今世の自分には最適な場所でした。しかも、家内という「インストラクター」も一緒でした。

一方、ニュージーランドのエネルギー(氣)は、破壊・変化、まるで、スクーバ・ダイビング講習の海洋(オープンウォーター)実習のように、それまで習得した「スキル」を使うために最善でした。急に波立つこともある海で、臨機応変に対応することが求められました。しかも、単独で、自己信頼を高める上で、今世の自分には最高の場でした。

お陰で、私の凝り固まった「枠」は、徐々に破壊され、より自由で自分らしい発想でものごと捉えることが出来るようになりつつあります。今では、今世の自分にとっては、オーストラリアの永住権が取れなくて本当に良かったと思えます。

その時の自分の表面意識とは無関係に、深層意識は、ちゃんと見極めているのかもしれません。心底ワクワクすることは、深層意識からの分かりやすいメッセージだと思います。でも、通常、古いエネルギー(氣)が凝り固まり、深層意識からのメッセージに気づけないことが多いのかもしれません。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

Tadashi

Tadashi

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