True-Story:ホールケーキを食べて号泣したわけは ?

今回は、大人になってからホールケーキを食べて号泣したわけをご紹介します。しかも、それは、超大人気のケーキ屋さんで購入したものではなく旅行先のスーパーで購入した安価なケーキでした。

Rarotonga Island(ラロトンガ島), Cook Islands



またまた、いつも「夫婦ネタ」になりますが、それは、まだ、家内と遠距離恋愛中で、家内と一緒に、オーストラリアのサンシャインコーストにあるゴールデンビーチ(その数年後に暮らすことになった場所)に滞在中のことでした。

最寄りのスーパーマーケットで、ホールのマッドケーキ(チョコアイシングでコーティングされたチョコレートケーキ)を買いました。そして、宿泊先へ戻り、そのケーキを一口食べた途端に、号泣したのでした。皆さん、私はよく泣く人だと思われているでしょうね・・・。

でも、ケーキを食べて嬉し泣きした体験は、それが初めてでした。少なくとも、成人してから、日本で暮らしている頃は、激怒したことはあっても、号泣したことはありませんでした。

当時、私は40代前半でした。いい歳をしたおじさんが、ケーキを食べながらフィアンセの目の前で大泣きです。しかし、その後、心がとても癒された記憶は、今でも鮮明に覚えています。当然、そこには、癒された理由があります。もし、家内が、精神科の看護経験がなく、ヒーラーでもなく、その経緯を知らなかったら、通常は、速効で婚約破棄だったでしょう・・・(笑)。

実は、その時、私の「インナーチャイルド(Inner Child)」が癒されたのです。きっと、皆さんは、「いい大人がケーキを食べて泣く?」、「インナーチャイルド?」、いよいよ意味不明かもしれませんね。

インナーチャイルドとは、「内なる子ども」と訳されますが、あまり明確な定義はないようです。しかし、実際に、自分の中に幼い子どもの想念が存在しているわけではなく、自分が持っている「本質的なもの(純粋さ・素直さ・感受性など)」の象徴として、インナーチャイルドと呼ぶ場合が多いようです。

通常、大人になる過程で、本来、持っていた感情を抑え、怒りや心の傷などを抱えたままの人が多く、もし、このインナーチャイルドが癒されると、本来の自分を取り戻すことができるそうです。私は、何度か、ヒーリングセンター・アルケミストの高江洲薫先生*1による、インナーチャイルドの誘導を受ける機会がありました。

<注釈>*1:ヒーリングセンター・アルケミストの代表、獣医師、透視能力者、ヒーラー

<アルケミストのホームページはこちら>http://www.alchemist-japan.co.jp

皆さんの中には、「単に思い込みでは?」と懐疑的な意見もあるかもしれません。しかし、誘導を受けた後の癒された感覚は、疑う余地はありませんでした。そして、自分のインナーチャイルドが望んだことを、なるべく早めに実現すれば、インナーチャイルドが癒され、今の自分自身も癒されるのだそうです。

これをあまり先延ばしにすると、「ほらね、やっぱりね、大人はそうやって、いつも、後でね、といって、嘘をつく!」と、いじけさせてしまうそうです。もし、インナーチャイルドと乖離している場合、本来の自分が所有している「純粋さ・素直さ・感受性など」が発揮できないわけですから、何かを達成する上で、とても不利になると言えますね。

幼児期の意識に戻り、本当に何を望み、何をしたかったのか、大人になる過程ですっかり忘れ去っていた事を思い出しました。数回目の誘導の際、「そう言えば、子どもの頃、本当はホールケーキを食べたかのだ」ということを思い出しました。

当時、ホールケーキと言えばバタークリームが主流でした。我が家は、ホールケーキは美味しくないからという理由で、誕生日やクリスマスにはショートケーキでした。でも、子ども心では、友達のお誕生日会で、ホールケーキを見て、とても羨ましかったです。

好きなショートケーキを2~3個買って貰っていたので、ホールケーキより高く付いたかもしれません。今思えば、ケーキを食べられるだけで有り難いことなのに、子どもの気持ちでは「ホールケーキ」に憧れていたようでした。でも、親の気持ちを考え、本当のことを言えない自分がいました。

その「号泣事件?」の以降、自分の誕生日には、「マッドケーキ」を食べるようになりました。ただ、一般的に、オーストラリアのケーキは、砂糖たっぷりで、甘過ぎて、⽢さ控えめの⽇本のケーキの味が懐かしくなっていました。

まさか、その10年後、自分がスーパーのベーカリーでマッドケーキを作ることになるとは、全くの想定外でした。しかも、オーストラリアではなく、ニュージーランドで・・・。きっと、インナーチャイルドも喜んでいたと思います。

なぜなら、子ども頃から、パンやケーキを焼く香りが大好きでしたから。自分の深層意識では、この道へ進むことを望んでいたのかもしれません。徐々に、インナーチャイルドが癒された結果、ブレーキが外れ、本来の自分を取り戻せたのでしょうね。

当時、親から「パン屋さんは、朝が早い。」と言われて、子ども心に、やっぱり、自分には無理だと思っていました。そして、ニュージーランドのカフェで働いていた頃も、ベーカリーの朝は早いから、カフェで良かったと思っていました。でも、諦めなければ、出来るようになるものなのですね。もし、それが、自他共に喜び満たされることで、神聖な存在も望むようなことなら、様々な「支援」が与えられるものだと実感しています。

ベーカリーで作っていたマッドケーキ

10代の頃、菓子作りに興味を持った理由は、自分で作れば、掛かるのは材料費と光熱費だけだから、その分、たくさん食べられるからでした。「ケーキが食べたいから、ケーキ屋さんになる」という発想に近かったように思います。

最近では、自分で作れるようになれて、インナーチャイルドも喜んでいるはずです。しかも、今では、日本に帰らなくても、自分が食べたい時に、自分好みの甘さのケーキが食べられるようになって感謝です。

私と同年代の知人でも、はるばる幼少期に住んでいた場所へ出掛けて、その食べ買った食べ物を食べて、大泣きした方もいらっしゃいます。

いつも一生懸命にやっているのに、なぜか上手く行かない場合、自分自身の深層意識が、ブレーキを掛けていることもあります。そのヒントを得るために、インナーチャイルドの気持ちを感じ、それを癒せば、そのブレーキが外れる場合もあります。

我慢では長続きしないと言いますが、子どもの頃の「我慢」に蓋をして、忘れていても、その根底には残っていますから、なかなか、真の幸せには近づけないものなのかもしれませんね。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

Tadashi

Tadashi

This website uses cookies.