(※2018年4月28日に旧ブログへ掲載した記事を移転しました)
カフェの厨房で働き始めた頃、お客さんから頂戴したチップ(5ドル紙幣)で救われた体験をご紹介します。当時、精神的にも、肉体的にも、容易ではない状況でした。異国の地で働いた経験がある方なら、理解して頂けると思います。大いなる存在からの、「初心忘るべからず」という恩寵だと感じました。今、思い出しても、感激の涙があふれ出ます。
それは、カフェでベーキングを担当し始めて数ヶ月が経ったある日でした。
ある客さんが「チーズスコーンを作った人にこれを渡してください。」と5ドル紙幣を置いて行かれたのでした。1つ4~5ドルのスコーンに5ドルのチップをくださったお客さんのご厚意に、帰宅してから涙が止まらなかったことを今でも忘れません。
何故なら、当時、先が不透明の中、悔しい思いや切ない思いになることは日常茶飯事でした。ただ、無駄な努力をしているだけなのか、疑心暗鬼になっていましたので、とても救われた思いになったからです。その紙幣は、使わずに「神様からの宝物」として、大切に持っています。
今では、それは神の恩寵だったと思います。それだけではく、今世の両親の息子として生まれ、育ったこと、家内と出会い、結婚したこと、⾼江洲薫先⽣に出会い、様々な真理を教えていただいたこと、どれも神の恩寵だと確信しています。また、これまで巡り会った方々なくして、今の自分は存在しないですから、全ては神の恩寵ですね。
もし、10代で、シェフかパティシエになっていたら、今頃は、何処かで自分の店を経営していたかもしれません。しかし、お客さんから、チップを頂戴することは無かったかもしれません。万一、頂戴することがあったとしても、涙を流して感謝しなかったでしょうね。
ましてや、今世の自分が、自己信頼と信仰心を取り戻すため、日本人男性として、今世の両親を選んで生まれたことを思い出すこともなく、魂だけ幼いままで、父親に八つ当たりして、不平不満、嫉みの人生を続けていたと思います。
[参考ブログ]True-Story:無事にDiploma in International Cookery and Patisserie Level 5を修了しました
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
Tadashi
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