Truth:永遠ではないからこそ一生懸命になれる?

Auckland(オークランド), New Zealand

(※2020年4月8日に旧ブログへ掲載した記事を移転しました)

サティヤ サイ オーガニゼーション ジャパンからメールで送られてくる「今日の御言葉」の中にあった「永遠ではないからこそ一生懸命になれる」という内容をご紹介します。

私が10代の頃に流行ったアニメ映画・銀河鉄道999の主人公の言葉を思い出しました。機械人間になるために宇宙を旅していた彼は、最後、「人は命に限りがあるからこそ、一生懸命に生きるんだ!」と言って、生身の人間のままでいることを選びました。

輪廻転生の人生は永遠といっても、今世の置かれた状況は今世限りだそうです。人生は魂を成長させるためにあり、そのために少しでも多くの異なった体験を積むことが必要で、同じ体験(似たような状況はあっても)は繰り返さない掟があるそうです。

過去のブログ記事「自分の人生は自分だけの為ではない?」でご紹介したように、基本的に全ての人には、自分を含めた6~7人のシェアリング・ソウルメイトがいて、今世を終えた後、各々の体験をシェアリングするのも、そのためなのですね。


サティヤ サイ オーガニゼーション ジャパン「今日の御言葉」(2020年3月25日)から引用

一時の住居を、あなたが永遠に住む所だと勘違いしてはなりません。
しばらくすれば去って行く困難や短命な悲劇の中に置かれた時、
やる気をなくしてはなりません。

永遠なる主に到達するための努力に没頭しなさい。

この世のすべては必ず朽ち果てます。
今日でなくとも、将来、どのみち崩壊する運命にあります。

わかっていますか?

― サティヤ サイ ババ 坐禅の源流 P86

編集︓サティヤサイ出版協会
発行︓サティヤサイオーガニゼーションジャパン


永遠なる主に到達するための努力とは、自分の魂に内在する「愛」の種を芽吹かせ、「条件付の愛」から「無条件の愛」へ育て続けることだと思いました。まずは、自分の「愛」がいかに小さく狭いかを自覚した上で、卑屈になることもなく、傲慢になることもなく、コツコツと努力するしかないですね。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行は、人間に「人生の意義は永遠なる主に到達するための努力」を気づかせるためのような気がしてなりません。重要なことは、「出来たか、出来なかったか」ではなく、置かれた状況で最後まで諦めずに「最善を尽くせたか」だと痛感しています。

逆に言えば、これに気づき、例え、他者から何を言われようが、絶対に自分を責めず(省みることは必要ですが)、最善を尽くしていれば、永遠なる主に守られるのですね。正確に言えば、常に守ってくださっているのに、自らがネガティブは波動を発して、それが自分に戻ってきて手痛い体験(前世の場合もあり)をしているだけ・・・。

また、今世の自分の肉体は、今世限定の「衣」に過ぎず、「自分の魂」だけが「永遠に続く自分」で、誰にも危害を加えることはできないと信じられれば、不安や恐怖を手放せるのかもしれませんね。自分の姿形や心を保持できるのは、精々あと数十年だと思うと、もっと大事に使わせていただかなければと・・・。

他界された俳優の樹⽊希林さんは、生前、共同通信社の取材で以下のように話されていました。


JAPAN TODAYに英文で掲載(2018年6⽉30⽇午前7時24分)の一部を和訳抜粋
  • なお、以下の意訳は、上記の英語原文が意図する記述しましたが、誤訳もあり得ますので、ご承知の上ご参照ください。

(前略)私の⾁体は私のものではないことです。これは、⼀時的な⾁体として使うことを許されているだけです。

(中略)これらのものが私の所有物でなければ、私は注意して扱い、そして、良い状態で戻すべきです。

(以下、原文)・・・ my physical body is actually not mine. I’ve been allowed to use this temporary earth suit. ・・・

・・・ If these things don’t belong to me, I should handle them with care and return them in good condition. ・・・

以上の英文は、JAPAN TODAY(2018年6⽉30⽇午前7時24分)に掲載されていた記事から一部引⽤

「何事にも感謝」といっても、自分に不都合なことには、なかなか、感謝できるものではありません。しかし、その状況は過去(過去世も含め)の自分の言動にあると真摯に受け止め、心の底から感謝できた時、永遠なる主の波動に近づけて、さらなる恩寵を獲得できるような気がしてきました。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

Tadashi


Tadashi

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