今回は、「The spirit and science of holistic health(スピリットとサイエンスにおけるホリスティックヘルス)」という英語文献から、看護留学経験のある家内が、興味深い文章を抜粋し和訳した内容をご紹介します。
家内は日本の病院正看護師でしたが、留学後、オーストラリアとニュージーランドのRN(Registered Nurse: 登録看護師、日本の正看護師のこと)となり、現在は、代替医療の看護師として活動しています。
Tadashi
新しい概念として「最も大切なのは自分を愛すること(自己愛)、自分を認めること(自己受容)です」という記述に驚きです。「病は気から」と言いますけど、肉体的な怪我や病気は、感情や精神的なこととも関連していることが、スピリチュアル以外の著書で書かれていることが興味深いと思います。
Hiroko
<以下、抜粋和訳>
ホリスティック(全人的)といいう概念において、病気は敵ではありません。
この概念の中で大切なことは健康を取り戻すために病気が何を意味するのかを理解することです。
何故、人々が病気になるのか、どのように癒すのかということを理解するためには、現代医学の概念からホリスティックな概念へと移行する必要があるでしょう。
1.人間の健康や病気は複雑に絡み合うたくさんの変数の結果
・これらの変数には遺伝子、人格、環境、社会・精神的な支援、生活習慣などがあげられます。
2.健康問題にはそこにはめ込まれた意味がある
・痛み、病気、問題行動や怪我はただ発生するのではありません。
・それらは常に少なくとも生活の中のバランスの崩れから起こります。
・身体的な症状は精神的、感情的な苦悩から起こるのです。
3.我々は本質的に内面の奥深くに知恵(Wisdom)を持っている
・これは自然に私たちを健康や癒しの過程へと導きます。
・ホリスティックな概念では、人々は常に健康・改善へと向かっているのです。
■例 苦悩と病気との関連・癒しの言葉
1)病気:関節炎
苦悩:誰からも愛されないという思い
癒しの言葉:私は愛です。私は私自身を愛すること、私を認めることを選びます。私は他者の中に愛を見ます。
2)病気:喘息
苦悩:愛情を押し込める
癒しの言葉:私が私自身の人生の主導権をとることは安全です。私は自由を選びます。
3)病気:高血圧
苦悩:長期間にわたる感情的な未解決の問題
癒しの言葉:私は希望を持って過去を解放します。私は平安です。
4)病気:喉の痛み
苦悩:怒りの言葉を押し殺している、または表現できないという思い
癒しの言葉:私は全ての規制を解除します。私は私自身を自由にします。
■子供時代のトラウマ(心的外傷)
・子供時代のトラウマや喪失は、ストレスによって身体に負担をかけます。
・そのストレスは、大人になってからの急性・慢性的な病気にかかりやすくします。
・子供は、トラウマ、喪失、恐怖、怒り、悲しみ、悲嘆などに反応します。
・彼らは、これらの適応困難な感情に対応するために、親近感、快適さ、理解などを望みます。
・そして、これらの感情は、意識的または意識せずに筋肉システムを慢性的に緊張させます。
■新しい概念、ヘルス・アット・エブリ・サイズ(HAES)
・最も大切なのは自分を愛すること(自己愛)、自分を認めること(自己受容)です。
・自己受容のために、人間は価値があることを理解すること、人種、肌の色、宗教、外見(体重、スタイル、サイズ)などによって判断されるべきではありません。
・細さ(スリム)を追及することは、現代人の強迫観念となり、個人に対する文化的な偏見、これは人種差別、性差別、ユダヤ人差別、同性愛差別のようです。
・真の変化は自己愛から生まれます。人々が自己の価値に気づいた時に、本当に自分を手当てすることを模索するのです。自己愛と自己受容は、人々を平和に導くための前提条件なのです。
<以上、抜粋和訳>
参考文献:
Robinson J, Carrier K. The spirit and science of holistic health. Bloomington, In: Author House; 2004
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
Tadashi
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