True-Story:夢の中で「許し」

Caloundra(カランドラ), QLD, Australia

(※2013年2月16日に旧ブログへ掲載した記事を移転しました)

少し前、久しぶりに見た夢の中で激怒し、自分の怒鳴り声で目が覚めた後、不思議な体験をしました。

夢の場面は、何処かの温泉宿から帰る朝、大きな封筒の表に自分の宛先を書いていました。そうすると、おっかなそうな雰囲気の女将が登場、「ここに宛先は書かないで下さいとお願いしたじゃないですか!」と凄い剣幕でまくし立てられました。

実は、宿の従業員から「ここに書いて下さい。」と言われたのに、そんな理不尽な言い方はないだろうと思ったら、怒りがフツフツと込みあげ、抑えきれなくなり、とうとう逆ギレしてしまいました。

夢の中では、なかなか声が出ないことが多いのですが、力を振り絞るようにして大声で怒鳴った瞬間、目が覚めました。まだ、真夜中、真っ暗でした。幸いにも、家内は日本にいた時でした。

ああ、なんで大人気もなく怒鳴ってしまったのかと、夢の中の出来事であっても、独りで落ち込んでいると、頭の中に「許し」という文字が浮かんできました。一瞬、「え?」と思いました。だって、あんなに理不尽な言い方をされたら、誰でも不快になるでしょう。

でも、「それでも許しなさい。」とでも言うかのように、その文字は消えません。「なぜ許せないのか」、自分自答していたら、許せないのは自分のこと、即ち、自分があんな理不尽な言い方をされる事が許せないのだと気がつきました。

自分を許せなかったら、他を許せないし、自分を信頼していなければ、他も信頼出来ないし、何事も、「まずは自分から」と言います。理不尽な言い方をした相手を許す前に、理不尽な言い方をされた自分を許そう、そのような言い方された方の気持を知る上で必要な体験(夢の中ですけど)だったと認めようと思いました。

気付くと、頭の中の「許し」の文字は消え、夢の中で感じたあの抑えきれない程の怒りも、嘘のように消え去っていました。とても不思議な気分でした。これを実生活の中でも出来るようになったら、精神的に楽だろなぁと感じました。自分を信頼して、挑戦してみたいと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

Tadashi


Tadashi

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