(※2012年3月4日に旧ブログへ掲載した記事を移転しました)
この時期になると思い出す事があります。
それは今から四半世紀以上も前、大学受験の時期です。当時、進路についていろいろ悩んだ結果、私大の建築学科を2校、受験しました。2校目の受験の日が、1校目の結果の発表日。朝から雪が降り、電車も遅れ気味、試験開始も少し遅れ、やっと試験が終わった頃には既に薄暗くなっていました。
そのまま、延々と電車を乗り継いで、合格発表を見に行きました。雪はみぞれ交じりの冷たい雨に変わり、日も暮れた寒い合格発表の会場。いくら自分の受験番号を探しても、見当たりませんでした。人生、始めてと言ってもいいくらいの挫折感。
実は、1校目は第一志望だったのです。第二志望は、第一志望より偏差値が少し高かったので(今だと、それじゃ滑り止めにはならないのにと思ってしまいますけど・・・)2校目もたぶん駄目だと、感じました。
凄く落ち込みましたが、父は教師になりたかったのに大学受験どころか高校にも行けなかった事を考えたら、いつまでもくよくよしていても仕方ないと思い、翌日には建築の専門学校を見学しに行き、願書を提出しました。
2校目の合格発表は見に行きませんでした。何故なら、専門学校でも建築の勉強が出来れば良いと気持を切り替えていたのです。しかし、速達が届き、2校目に合格したと知らされました。偏差値が低い方が落ちて、少し高い方が受かるなんで、信じられませんでしたが、今、思うと望ましい方向に導かれていのだと感じます。
私のせっかちな性格のため、両親には専門学校の受験料を無駄使いさせてしまい、申し訳なかったです・・・。でも、有り難い事に、両親は文句1つも言いませんでした。
もし、あの大学に行っていなかったら、今の自分とは全く違った人生だったと感じる事がたくさんあります。
建築を勉強していた頃は、10年後に都市計画の仕事に携わっているとは全く考えられなかったし、会社員として働いていた頃、10年後にダイビングインストラクターになり、ヒーラーになり、結婚するとは全く考えられませんでした。全ての結果の始まりは、あの大学に行ったことからです。
その時は「失敗」と思った事が、後になると「その方が良かった」と思える事も少なくありません。例えば、電車やバスに乗り遅れたため、災難を逃れたとか。まだ10代の皆さん、1度や2度の失敗で人生は終わりません。
1つ過ぎても、次から次へといろいろな試練がやってきますが、最後まで、夢や希望を持ち続ければ、絶対に人生の勝利者になれると信じて、頑張りましょう。失敗を恐れてやらないで後悔するより、一生懸命にやった結果なら納得できるものだと思います。私自身、40代後半になっても、自分に対するチャレンジは続きます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
Tadashi
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