True-Story:私をオーストラリアへ呼んでくれた方々 – その3

今回は、家内以外で、私をオーストラリアへ呼んでくれた方々の「その3」として、「My Aussie Sister(オーストラリアのお姉さん)」の愛犬で、我々夫婦の掛け替えのない大事な友で、アニマルコミュニケーションの先生だったアビーをご紹介します。

アビーと彼女の飼い主(クリス)さん


私がブリスベンで暮らした6ヶ月間、「お隣さん」として、いつも飼い主(クリス)さんと一緒にいろいろと気に掛けてくれました。まるで、新米主夫だった私を気遣い、励ましてくれたようで、私の「大切な友達」でした。しかし、我々夫婦がサンシャインコーストへ転居して数年後、突然、旅立ってしまいました。

とても賢くて、愛情深くて、ちょっぴり食いしん坊の所がとてもチャーミングな大型犬でした。もし、私が、⾼江洲薫先⽣から、アニマルコミュニケーションを習っていなかったら、「大型犬=怖い」という先入観で、彼女の素晴らしさを理解できなかったかもしれません。

ヒーリングが大好きな子だったので、ヒーリングも習っていて良かったと思います。いつも、扉が開いていると、我が家に入ってきて、ゴロンとお腹を上に向けて横になり、ヒーリングをせがむのです。そのお腹の上に手を当ててエネルギー(氣)を流すと、いつも気持ちよさそうにしていました。

そして、私が台所に立っていると、「なにかちょうだい、ちょうだい♪」とよだれをダラダラたらし、なにかをあげるまでビクともしませんでした。毎日、飼い主さんから、骨付きの生肉をもらっていたので、決してお腹が空いているわけではないはずなのですが・・・。(笑)

また、よく裏庭に穴を掘って、生肉を食べ終えた後の骨を埋めていました。それを窓越しに見ていると、横取りされるのを警戒してか、こちらにむかって真面目顔で「ウー」と唸ったりすることもありました。内心、「あなたの骨は、誰も横取りしやしないから、安心して」と思っていました。

我々夫婦が、サンシャインコーストへ引っ越すことが決まった時、彼女も理解したようで、窓から身を乗り出して、「何で行っちゃうの?何で?」と動揺した表情は今も忘れません。たぶん、とてもショックだったのでしょうね。

我々が転居した後、間もなくして、彼女達も、ブリスベンとサンシャインコーストの中間点にあるカントリーサイドへ転居してしまいました。その後、お互いに忙しくなり、新しい転居先を訪問したのは、彼女が旅立った後でした。

ある日、彼女の飼い主さんから、アビーが関節炎で歩けなくなったと知り、お見舞いに行こうと思っていた矢先の急死でした。当時、約2年弱、一度も会いに行かなかった事が悔やまれ、悲しくて、悲しくて、涙が止まりませんでした。

彼女のお墓にお花をお供え、お別れを告げた帰り道、とても素晴らしい夕焼けを見ました。きっと、彼女の魂が喜んでいることを、「真の愛(宗教でいう「神」)」が、我々夫婦にも分かるよう、知らせてくれたのだと感じました。

Glasshouse Mountains(グラスハウス・マウンテンズ), Sunshine Coast, QLD, Australia

他の人からすれば「単なる犬」かもしれません。しかし、我々夫婦にとって、彼女はアニマルコミュニケーションの先生であり、掛け替えのない大事な友でもありました。飼い主さんは、彼女の事を我が子のように溺愛していましたので、その気持を思うと、とても他人事には思えませんでした。

その後、アビーの魂は、彼女の飼い主さんが寂しがらないよう、「お犬さんのネットワーク」を使って、飼い主さんから愛される体験を必要としている他のお犬さんに知らせたようで、現在、彼女の飼い主さんは、たくさんの素晴らしいお犬さんに囲まれて暮らしています。

生前、アビーは、高江洲薫先生によるアニマルカウンセリングを受けました。オージーの飼い主さんは日本語が通じませんから、我々夫婦が同時通訳をさせてもらいました。その時、彼女の今世の目的が明らかになりました。

今世は、飼い主から愛されて、飼い主の役に立つことを望んでいました。その望み通り、アビーは、動物愛護心が強くて心優しい飼い主さんから、実の娘のように迎えられ、大切に育てられました。そして、彼女は、飼い主さんの心の支えとなり、恩返しを果たしました。

彼女の今世の目的が十分に成し遂げられことは、彼女の友として、とても嬉しい限りです。そして、高江洲薫先生のアニマルカウンセリングを通じて、自分の気持ちを飼い主さんに分かってもらえたことは、彼女にとって、大きな喜びだったに違いありません。

丁度、私が悲しみに暮れていた時、某メールマガジンの「今日の御言葉」で、以下の内容が届きました。

人は悲しみを克服して初めて、幸福になることができます。したがって皆さんは、幸福を迎えるのと同じ気持ちで、悲しみも歓迎しなければなりません。

これは単なる偶然と思われる方が多いと思います。当時の私は、自己信頼や信仰心とは無縁の生活を送っていたので、同じように思っていました。しかし、今、振り返ると、これは、「真の愛(宗教でいう「神」)」が、彼女の死を悲しんでいた私に向けたメッセージだと気づきました。

人間と同様に、動物さん達にも輪廻転生を繰り返しているそうです。今世の肉体を纏った彼女には、もう会うことはできません。しかし、いつの日か、新しい肉体を纏った彼女の魂に出会えることを楽しみに、それまで、己の魂を成長させたいと思います。

朝、近所の海で泳いでいると、犬を散歩させている方々が多くいます。時折、お犬さんが、とても近くまで寄ってきて、何かを言いたそうな時があります。そのような時、もしかしたら、アビーの生まれ変わりなのかなと思うこともあります。

しかし、そのお犬さんの飼い主さんは、「It’s not your food!(それは、オマエの餌じゃないぞ)」と叫ぶことも少なくありません。私の身体は脂の乗りが悪くて筋っぽくて、万一、食べてもあまり美味しくないとはずですが、それくらい、人間よりもお犬さんの方が熟知していると思います。

今回は、家内以外で、私をオーストラリアへ呼んでくれた方々の「その3」として、「My Aussie Sister(オーストラリアのお姉さん)」の愛犬で、我々夫婦の掛け替えのない大事な友で、アニマルコミュニケーションの先生だったアビーをご紹介しました。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

Tadashi

Tadashi

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